事故例

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自動車

質問

 乗用車で出勤途中の朝でした。いつものように渋滞気味で、車は徐行しながら数珠つなぎに走っていました。また、バイクが左側少し前の方で路側帯を走っていました。
 ところが、石か何かの障害物にハンドルを取られ車道に倒れこんできたのです。幸い、衝突した車も急ブレーキをかけ対処できたので、衝突はしましたが大事には至りませんでした。
 白線(路側帯あるいは外側線)の外側を通行するバイクを見かけますが、このようなときの事故はどのような責任割合になるのでしょうか。

回答

 大雑把に申し上げますと、@「路側帯」は歩道のない道路の左側に線引きされた路肩部分で、歩道と同じであり、A「外側線」は歩道のある道路で、車道の左側を線引きした車道部分と理解したらよいと思います。

 今回の事故は、路側帯を通行していたバイクがハンドルを取られたことが事故の原因であり、しかも、本来バイク通行不可の部分を走行していたのであるから過失は、大きいと判断されます。しかし、車の側に全然過失がないと言えるか否かは、衝突時の詳細を検討しなければならないと考えます。

 また、路側帯は、車両の通行を許可している路側帯もあるので、走行そのものは適法であります。従って、ハンドルを取られて車両側に飛び出してきたとはいえ、ウインカーを点けずに車線変更をしてきたバイクと形態的には同じと考えられ過失は大きいといえますが、車両側にも相応の過失が問われるでしょう。

判例では、雑草の生い茂った路側帯(車両通行可の許可がなされていた)をバイクが走行しハンドルを取られ、車道を走っていた大型ダンプカーの前後輪の間に倒れ轢過された事故があり、大型ダンプは自賠責が免責となった例もあります。
 なお、外側線の外は、基本的に、車道として事故の過失を判断していくことになるでしょう。

 <参考>
   路側帯  道路交通法 第二条一項三号の四
   判例   大阪地裁昭和57年4月27日判決
   事件番号 昭和55年(ワ)第6442号
   交民集16巻2号550頁